2019年12月22日

同人誌を書き続けられそうな方法(年1の新刊を目標に)

概要

これは、「技術同人誌 Advent Calendar 2019」の21日目の記事です。


昨年に「同人誌を書く理由〜2年間を振り返り〜」って 記事を書いた。 その中で「小さな内容でもイイから、薄い本を書き続けていこう」と結論付けていた。 あれから1年が経って試行錯誤する中で「このアプローチ方法なら書き続けていけるんじゃないかな?」と 思えたので、「このアプローチ方法」を言葉にしてみるのが、この記事の目的。

なお、昨年の記事を3行でまとめると以下。

  • 技術同人誌を書いて即売会に出る、と「知見が集まってくる」。
  • 「知見が集まってくる」のは、きっと楽しいこと。
  • 小さくても良いから、書き続けていきたいな。

ついでに、今回の記事を3行でまとめると以下。

  • 新刊のネタを意識しつつ、ネタになるか否かに関係なくブログに書く
  • 技術書典や技書博(技術書同人誌博覧会)などの即売会に合わせて、ブログを見直して「もう少し調べたい」があったら新刊を目指す
  • ブログからの切り貼りをメインにすることで、「イキオイ」がなくても同人誌を書ける!(と思う)

結果だけ見ると「どこかで聞いた方法」かもしれない。

一般的な「継続する方法」について

私自身に適用できそうな「継続する方法」を探したときに聞えてきたのは、 次のようなアプローチ方法。

  • 短期集中よりも毎日コツコツとするのが良い
  • 習慣化すればよい
  • 目標を設定する

なるほど、この方法は良さそうだ。 これに従って、、、などと書くと計画的に取り込んだように聞こえるかもしれないので、 ここでぶった切る。確かに「あぁ、その方法は良さそうだ」と思ったけど、 「どうやって習慣化して、いつコツコツ行い、何を目標にすれば良い」のかな?。 少なくも私は、このアプローチ方法の具体的のところで止まった。

※なお、「締め切り駆動開発」は私は駄目だったw 締め切りが定まろうとも、書けないものは書けない。出来る方々は凄いわ〜。

結果論だけど、「こうやったら続けられた、続けられる」気がする

今年2019年も、9/22の技術書典7で新刊を頒布することが出来た。

今回は、前回までの「ノリと勢いで出した」とは異なり、 「書き続けるには?」と考えながら辿り着いた新刊だった。 どうやったか、というと先ずは次のように取り組んでみた。

  • 気になったネタがあったら、先ずはブログに書こう
  • それを切り貼りしたら、技術同人誌の新刊になるんじゃないかな?

簡単でもいいから、方向性は様々でも良いから、先ず書こう、って言うスタンスで臨んでみた。 実際に、今年2019年に入ってから秋の技術書典の前までに書いた記事は以下。

「何かあったら、とりあえず書いてみよう」で臨めた。 「技術同人誌を書こう」と思うと筆が止まるけど、「同人誌にまとめるほどじゃないが、ブログとしてはありかな」って思えれば、未だハードルは低い。 書ける範囲で書けばいい、書けた範囲で投稿すればいい。これなら続けられる

技術同人誌の申込み日が近づいたら、書いたブログの記事を読み返して 「この辺りをもう少し追記したいなー」ってがあるかを探す。 見つかったらサークル参加を申し込む。見つからなかったら、その回は参加を見送る。 幸いなことに、技術書典が年2回、技書博(技術書同人誌博覧会)が年2回ほど開催される現状なら、 年に4回チャンスがある。「必ず参加する」じゃなくて「参加できるところで参加する」でOK。 そのくらい緩い方が継続できる(と思う)。 ・・・落選すれば参加できないけど、その時はその時で。

「このネタで新刊を書こう」って決めたら、ブログに書いた内容を元に 目次を決める。つづいて、ブログに書いた内容とブログ書く過程でメモした内容から、 コピペして新刊を作っていく。 この「コピペで進める執筆」はあくまで「どう並び替えよう」って作業がベースで、少しだけ途中をつなげるために追加書く。 ゼロから「どう書こう?」って悩まなくてよいので、時間当たりで圧倒的進捗が出やすくて、 精神的に楽(そりゃあ、ねぇ?笑)。おすすめ♪ これなら続けられる

それでも、締め切りギリギリになった

さくさく上手い事進んだように見えるけど、何故か締め切りはギリギリになった。 当初の予約入稿日に対して、途中で1日延期依頼した。 何処に手間取ったかと言うと、「コピペで繋げた、その間の部分」と 「(ブログでは)書ける範囲で、なのでここ少し気になるけど後回し」 した部分の追記ね。 まぁでもこれは、「無理せずに継続する方法」というよりは「動き始めた後の、日程管理の方法」かな。

「無理せず続けられる」と「締め切りがギリギリにならない」は必ずしもイコールではない、と。

まとめ

とりあえずの思い付きで始めた「ブログを書く。それを継接ぎして1冊の新刊に出来そうなら、同人誌にまとめる」 ってアプローチ方法は思ったよりも功を奏したように思う。 ポイントは次の3つかな。

  • 気になったネタを、書ける範囲で、ブログに書く。この時点ではジャンルや内容を問わない
  • 即売会への参加は、「このブログの記事にもう少し追加したいな」があれば申し込む。無ければ見送る
  • 技術系同人誌は「書く」のではなく、「ブログ記事をコピペして並べる」と捉えて、書き進める

結果論だけど、目標1「新刊を出す」と、ソコに届かくとも達成感のある目標2「ブログ記事を書く」、とを定められたのも良かったかもしれない。

なお、今年にやってみたアプローチ方法は次のことが前提。

  • 定期的にブログを書く時間と場所を確保できる(もくもく執筆会へ参加等を含む)
  • 技術同人誌即売会に定期的に参加できる(開催されて、且つ当選すること)。

どちらかの前提が崩れると、また新しいアプローチ方法を探さなきゃいけない。 しばらくは、崩れないといいなぁ。

posted by ほしまど at 02:29| Comment(0) | 日記

2018年12月19日

同人誌を書く理由〜2年間を振り返り〜

これは、「技術同人誌 その2 Advent Calendar 2018」の19日目の記事です。

概要

ノリとイキオイで始めた同人活動が、気づけば初執筆から2年弱が経った。 最近は「なんのために同人誌を書いてるんだろう?執筆して、だから何だというんだろう?」と思うことが増えてきた。 でも、「やーめた」って思うわけではなくて、なんとなく「続けたい」かつ「続けたほうがハッピーになれる気がする」とも思っている。 その辺のもやもやの解消を目的に、この2年を振り返ってみる。



2年間の活動を振り返り

先ずはじめに、簡単に自分の活動を振り返る。

初めての寄稿が2016年の12月の冬コミ。ちょうどこの12月で2年か。

  • [C91] 初めてのAzure〜無料で始めるSQL Server とNode.js〜

    ※「Simple BLE〜素人がBLE モジュールを搭載した基板設計・ファームウエア開発・クライアント開発するのに必要だったことの全て〜」本へ寄稿。


そのあと、技術書典2〜5にてそれぞれ新刊頒布。

  • [tbf2] 初めてのAzureでNode.jsとSQL〜素人がSQL データベースへのRESTful API でのI/O を、Web 上で公開するまで〜
  • [tbf3] 初めてのWebアプリをAzureとNode.jsで〜素人がスマホ向けアプリを、ブラウザベースでWeb 上で簡単に公開するまで〜
  • [tbf4] テストで作ろう、初めてのAzureアプリ
  • [tbf5] ファイル処理スクリプトをJavaScript/TypeScript でTDD する〜Sinon.js でAPI のスタブ作成〜

それから、縁あって同人誌を底本にして2冊ほど商業出版。

  • Azure無料プランで作る!初めてのWebアプリケー ション開発
  • テスト駆動で作る!初めてのAzureアプリ

ほんの少しだけど、こちらにも書かせていただいた。

  • 技術同人誌を書こう! アウトプットのススメ

薄い本を2年で4冊。寄稿、製本版、コピー本、合同誌、即売会へサークル参加して頒布、他サークルにて委託頒布、増刷、ショップ委託販売、ネット通販委託、と振り返ってみれば一通りやってた。うん、同人誌作成は完全に理解した^1

1: 完全に理解した=チュートリアルを終えた。




同人誌を書く理由として聞えてくるもの。

一般に、「同人誌を書く/描く理由」として聞こえてくるのは次の3つだろうか^2

  1. 本を書きたいんじゃー!描きたいんじゃー!
  2. この技術(or この推し)を布教したい!
  3. 即売会のイベントに出るの、楽しい!

上記の3つは、「ふむ。確かにそれはある」とある程度は同意する。 でも、全力で肯定出来るわけじゃない^3。 一つずつ見てみる。

2: 他に「商業出版したい!売れたい!金儲けたい!」ってのもあるだろうけど、それは当方とはベクトルが異なるので、またの機会に。

3: もちろん、主となる理由は人それぞれ。Aに全力同意する人も居れば、Bに頷きまくりの人も居るだろう。私にはどれもクリティカルヒットはしないから、そのズレを検証しよう、ってのがこの記事の目的。




本を書きたいんじゃー!

表現したいものが身体の内から溢れて止まらないタイプの方の「書く理由」がコレかな。 自分の頭の中にだけあるものを、世の中に具現化したく仕方ない、そういう欲求が源泉になる方。本を書くことそのものが目的。

「山に登る理由?そこに山があるからだ」ってヤツ。

その情熱は素敵だなー、って思うけど、たぶん私の動機から一番遠い。 「山登り?んー、悪くは無いけど、私はあまり興味ないや」って思うので。




この推し技術を布教したい!

私はこの技術が好きなんだ、この技術を世の中に広めたい、仲間を増やしたい!って方の「書く理由」がコレかな。推しを布教する「手段」の1つとしての、薄い本の執筆。 同人誌を書く理由としては、一番多いのがこれじゃないだろうか?

「山に登る理由?私は××が見たいんだ、それには山登りが適してるんだ!」ってヤツ。

私の動機もコレ、、、だと思ってた。 でも1年ほどが過ぎたあたりから、なんか違うって思い始めた。 「なんか違う」は具体的には、そこまでソレ自体を私は推してるか?と疑問に思えてきたから。 熱が醒めてきた。「推し」ってのは、そんなに簡単に醒めるものではない、と思う。 だから「推しを布教したい!」は、少なくとも私の主な動機ではない、と思うようになった。 「○○を見に行かないかって? ○○は好きだけど、、、山に登ってまでは、遠慮するよ」って今はなってる。




即売会のイベントに出るの、楽しい!

同志たちと交流するのが楽しいんだ!皆で一緒に何かをするのは楽しいぞ!が「書く理由」の方も居るようだ。 仲間とコミュニケーションする場への「参加料」としての薄い本の執筆。

「山に登る理由?山頂で皆で『登ったね!』ってワイワイ打ち上げたいんだ!」ってヤツかな。

実は、この視点は次の記事を読んで気づいた。 「楽しむための通行料」(=参加料、と捉えた)という表現は面白い。

あまり自覚してなかったんだけど、「こういう本を書いたよ〜!」を 互いに持ち寄ってワイワイ交流するのは、確かに楽しい。 先日に、とある合同誌に参加して再認識にしたが、 「皆で書き上げる」という行為も、確かにワクワクした。

でも、それを原動力として書き続けられるかと言うと、、、たぶん足りない。 オマケとしてついてくるのは大歓迎。でもそれを主目的にするかと言うとNo。 「山頂で宴会? 楽しそうだけど、、、登るの大変だから遠慮するよ」って状況。

ちょいと、C95向け宣伝が通りますよ、と。

C95にて頒布予定の合同誌「ワンストップ見積もり本」に参加して、少しだけど書きました〜。 頒布場所は次です!




強くてニューゲーム、を仕掛けたいんだ!

3つの理由のどれも被る部分はあれど、「ソレだ!」って一致は見つからない。 でも振り返ってくる中で、とある欲求があったことに気づいた。 それは、 「ここが道かよ!だったら最初から示せ!つか、俺が示してやる!」 という欲求。 「こんにゃろー、こっちの道なら楽だったんじゃねーか!あの苦労はなんだったんだ。  二の舞を演じさせてたまるか!舗装して案内板を立ててやる!」 が、私が「このネタを書こう!」って思ったときの理由に一番近いと思う。

  • AzureのWeb Appの設定方法が(当時)どこにも書いてない!
  • 細けぇーことはいいから、Azure SQLの設定方法の必要最小限が知りたいんだよ!
  • 細けぇーことはいいから、お手軽にデータ記録できるWebアプリを作って公開したい!
  • テストフレームワークとモックの組み合わせ、よく分からん。とりあえず動かす方法を教えろ!

どれもこれも、当時に「記事が見当たらん^4。分厚い本はあるけど、チュートリアルはどこだ?」で困ったヤツ。だから、道案内の目的に薄い本を書いた。

もちろん自分自身が「強くてニューゲーム」出来たら一番良いけど、それは一般に叶わない。。その代わりに、自分が苦労した敵を他の人たちが楽々倒すのを見て(妄想して)、 自分が強くてニューゲームをした錯覚に陥る、、、ことが目的な気がした。

実際に、しばらくその「ネタ」をしばらく離れた後に自分の書いた薄い本を読んで、 「あー、そうそう、○○は××すると楽だったんだ」って用途に使えた。 なので、「当時にこういう本があればよかったのに!」は達成出来てたと思う。

苦労すること自体に価値は無くて、「現状では、苦労せざるを得ない」だけ、と私は思っている。 「こうやると、苦労せずに手にできますよ」って知見がどんどん増えてほしい。広まってほしい。 自分が手にしたいけど叶わないから、誰かが手にすることで代替して 「この社会の苦労を1つ潰してやったぜ!ざまーみろ!」って 満足感を得ている気がする。

4: 本当に無かったか、は分からない。でも私は辿り着けなかった。




薄い本じゃなくても良いんじゃない?

私が薄い本を書く理由が「同じ苦労の繰り返しを打破したい!知見を共有したい」 であるなら、「薄い本で無くてもよいのでは?ブログでも良いのでは?Twitterでも良いのでは?」 という疑問が湧いてくる。

それはその通り。 この「薄い本でなくても、かまわないのでは?」は、「推しを布教したい」に対しても 同じ問い掛けができると思う。 この問い掛けに対する答えとしては、高橋さんの次のツイートが「ソレだ!」って腑に落ちた。

同人誌を書かななくとも、ブログで十分なことも多いと思う。 でも「ブログだと上手くまとめられんのだ」と感じるネタもある。 そういうときに「太い帯域と高い解像度」を確保できる同人誌が選択肢になる。 そういうネタを偶々ここ2年は手にしたので、同人誌の執筆に縁があった。

ところで、そういうネタが継続する必然性は無い。 あれ?ってことは、今後に同人活動をする理由って、実は私には無い?




同人誌即売会は知見のアトラクター

そもそも論として、 「苦労の打破に至るとは限らない。なんとか辿り着いたけど、楽な道は見つからなかった」 ってことだって多い。 つまり、「書こう!」ってネタの供給は不安定。

けれども。 どこか「書き続けたいなぁ」と思っている自分が居る、気がする。 それは何を欲しているんだろう? 考えているんだけど、実はまだ結論が出ていない。

今の時点で「これかな?」と思っているのは、 「同人誌即売会では、自分が気になっている知見に触れる事が出来る、集まってくる」 こと。 これは、途切れた過去の活動(フリーソフトを作ったり、ブログを書いたり、勉強会に参加したり)と 大きく違う点に感じている。

もちろん、ブログや本屋でも「知見に触れる」こと、それを手に入れることはできる。だけど、「自分から取りに行く」必要がある。 リアルの周囲で、同じ物事について困っていて「打開しよう!」って仲間がいれば素敵だけど、 居るとは限らない。 自分一人で探し回って手に入る量と質には、たかが知れている^5。 手が届かない。リソースが足りない。間に合わない。

でも同人誌即売会では、「知見の方から集まってくる」。 リアルで薄い本を通して、著者と会話して手に入れたほうが、帯域が太いし解像度が高い。 そして、同人誌を頒布することは「こういう部分に、私は興味がある!欲している!」を 分り易く明確に広く示すこと、に等しい。 同人誌を書くなかで、自然と起承転結にまとまる。他の人からみて「求めているもの」が分かり易くなる。 すると、同じように「探している」人たちが「私の場合は、こういう方法を見つけたよ!」 って寄ってきてくれる。そこが「楽しい」のかな、と思う。

5: もちろん、一人で十分な量を見つけ出せる創り出せる方々も居るけど。




小さな内容でもイイから、薄い本を書いていこう

そうだった。「知見が集まってくる」ってのは、好きだったんだ。 大学生時代の楽しさの本質って、これだったのかもしれない。 「書こう!」ってネタに出会えるかは運次第だけど、書いてないと書き方を忘れそう。何が「楽しい」のか忘れそう(実際、忘れた、気がする)。 内容を小さくすれば、出会える確率は上がるんじゃないかな。 薄いー本だって、いい。合同誌への参加だってアリだ。

「小さくても、書く。書けば、即売会に出れる。すると、知見が集まってきてくれる。きっと楽しいよ」

せっかく「即売会」が定期開催されてるんだ、小さくても書き続けていこう。




P.S. 「薄い本」と「同人誌」の揺れを残しているはわざと。薄い本が好きなんだ。

posted by ほしまど at 23:39| Comment(0) | 日記

2018年11月08日

技術書典5へ委託&売り子で参加しましたレポート(感想とログ)

概要

技術書典5へ、サークル「Clear-mint:き24」さんの売り子として参加&委託頒布させていただいた感想。

技術書典5_頒布本とサークル参加証.jpg

技術書典2から数えて、薄い本の作成4回目。自分の中での振り返りと「記録」のための言語化(頭の外に出そう!)。 簡単に感想を述べるなら、次の3つ。

  • こういう本が当時に欲しかった!を書けたので満足♪
  • Re:VIEW環境+キンコーズ利用で、初めてのコピー本も困ることなく作成できた。
  • 頒布数は盛大に爆死した。委託頒布はサークル参加しての頒布とは別物と心得よ。

ちなみに前回の技術書典4では「頒布数、ほぼ読み通り!」とかほざいてましたね、私。ハッハー。 http://fluorite2.sblo.jp/category/4409735-1.html

なお、頒布した新刊本は次の1冊。

こういう本が当時に欲しかった!を書けたので満足♪

技術書典5への参加日程を確保した頃と前後して、 Node.js上でユニットテストするときのスタブ関数の作成周りについて、 Sinon.jsライブラリを利用して最短距離で使い方を覚える道はコレなんじゃない?って経験を偶々ゲットした。なのでそれをベースに書いてみた。

テストコード側のスタブ作成に悩んだり、そもそも何が嬉しいのだテスト駆動開発は?って疑問に思っていた過去の自分が読んだ時に 「必要最低限のテスト駆動開発をやってみる具体例はコレだ!」、 「このくらいの具体例と粒度と分量の本が読みたかった!」 って思える薄い本に仕上げられたと思う。 当時に「このライブラリって何?目的は?」など疑問を思ったところも含めて書けたので、満足♪

後半の「TypeScriptをやってみよう!」はオマケ的な位置づけ、、、 の割にはページ数を食われたけど、気になりつつも手を出せてなかった TypeScriptをやってみれたので、手を出して良かった。 初めてやるときは、このくらいの「ついで」で取り組むのも良いと思う。

Re:VIEW+キンコーズで、執筆以外へのコストは最低限に

今回がサークル参加ではなくて委託参加となった理由は「1ヶ月前を切るまで日程が確保できなかった」から。 実際、参加を決めたのは3週間前で、薄い本を書き始めたのは2週間前。 そんなギリギリの日程だったこともあって、製本版だと締め切りが間に合いそうになかったので、「せっかくなら」ってことで初めて『コピー本』を作成してみた。

そんな余裕のない日程だったけれど、「Re:VIEWで書いてキンコーズで刷る」の組み合わせで48Pコピー本、なんとかなった。「執筆以外のこと」へ割くリソースは大分少なくて済んだかなー、と感じた。出力形式や印刷時の配置、ホチキスの仕方、などを考えなくて済んだ。もちろんこれは、「過去にRe:VIEWで一度薄い本を書いた(環境がある)」という前提があるので、一般には当てはまらないかもだが。

Re:VIEWの良いところって、前回の感想でも書いたけど「見た目に拘らないなら、使い勝手良い」ってところだと思う。 今回も、先ずは文章もコードも区別なくテキストエディタでダーッと書いた。テキストだから端末を問わずに入力できるし。半分くらい?できた時点から、Re:VIEWの記法に乗っ取って章タイトルをマーキングして、引用コードをマーキングして、装飾しながら残りの文章を書いていった。

原稿が書きあがったのはイベントの前々日で、その日にキンコーズさんへ行って刷った。キンコーズさんの「セルフ製本」機能、初めての私でもあっという間にコピー本に仕上げられた。凄い! ・・・ただし、「ギリギリまで執筆でOK」はもう止めましょう(理由は後述)

頒布数は盛大に爆死した。

頒布数に関しては、今回は盛大に爆死した。

※ここの内容は、note.muに書いた次の2つの記事とほぼ同じ。

頒布数の結果報告

新刊50部持ち込んで、頒布数が7部。これを「爆死」と呼ばずして何と呼ぶ? 技術書典4の時の既刊も若干数持って行ったんだけど、こっちも盛大に爆死。

具体的には次の結果だった。

持ち込み数 頒布数
新刊コピー本 50部 7部
既刊 10部 1部

今回得た知見は→ 「委託頒布は、サークル参加での頒布とは大分勝手が違う。ゼロベースで計画せよ」。

コピー本だったので、実際のコスト観点での爆死具合が製本版に比べれば軽かった、のが不幸中の幸い。 勉強になった。

なんで爆死したのか?

初めて経験する「委託」へのリスク検討が甘かった。 今回に初めての要素は以下。

  • 委託頒布(Notサークル参加)
  • ポスター無し
  • 製本版では無くコピー本

売り子で入らせていただいたサークルさんで委託頒布したんだけど、自分でサークルを持つ場合と比較して以下の点が違った。

  • 被チェック数が見えないので、フィードバックを得られない。
  • ジャンルが違う場所に配置されるので、人の流れが違う。
  • 告知の手段が限られる。

配置される場所は大切。人の流れがやっぱ大分違う。 ポスター無し、って要素も「ここにこんな本がありますよ」ってのを伝える観点からだいぶマイナス。 テーブルの上の展示だけど通路の両端を歩いている人からしか見えないけど、ポスターを立てておくと、通路の中央からでも見えるから。

コピー本を今回に初めて作ってみて分かったんだけど、これ「保管づらい」。 製本版と比較して、積み上げた時に安定しないし、取り出すときもだいぶ気を付けないとすぐ曲がってしまう。 したがって製本版のように「在庫になったら、別の機会(別イベント、店頭委託など)に出せば良いし」という発想は止めた方が良さそう。出来ないわけじゃないけど。コピー本の委託を引き受けてくれたCOMIC ZINさん、マジで感謝!

そんなわけで、次回にコピー本する場合の部数は絞りに絞る予定。 もし次回も池袋会場なら、近くにキンコーズがあるからその場で増刷も出来る気配だし。

過去の数字に基づいて振り返ってみる

過去の技術書典2〜4の公式発表のサークル参加数と来場者数の数値を拾ってみると以下のようになっていた。

これをもとに過去の当方の「サークル当たりの来場数に対する、頒布係数」を乱暴に求めてみると、「×4.1」だった。

技術書典5に対しては、以下のように見積もってた(んだけど、過去との比較してなかった※1)。

  • 来場者数:10,000人(±2,000人:予測値)
  • 参加サークル数:500(概算値)

したがって、「自サークル」で且つ「製本版」の場合の頒布予想数は「82部(±16)」。 あー、ちゃんと計算してみるもんだなぁ。フィーリングで「ざっくり頒布数は80部くらい?」とか決めちゃだめだ(※1)。 ・・・キンコーズで刷ってる途中で「この紙の量はアカン気がする。やっぱ頒布数は50部に抑えよう」と 考え直した俺の第六感、良い仕事した!ギリギリ致命傷で済んだぜー。

委託の場合の見積もりは?

82部予測を2種類に単純に振り分けて考えると、「委託であること」「コピー本であること」の影響度は次のように見積もればよいのかなぁ?1サンプルしかないから気休め程度だけど。

  • 自サークルではない:×0.02〜0.17
    • (既刊の製本版が1部、新刊コピー本が7部)
  • コピー本である: ⇒影響は考える必要は無い。
    • (むしろ上振れした?でも新刊としての分もあるか)

コピー本であること、は頒布数に関しては考慮する必要がなさげ。 保管のしづらさだけ考慮すれば良さそうだ。 委託頒布の場合は、「自サークルでの頒布数の0.2〜2.0割弱」程度と考えることにしよう。

頒布数の決定には余裕をもって、平常な精神状態で行おう。

振り返ってみると、「何故に私は、80部で行ける!と当初に考えたの?」と不思議でしかない。 思い当たるところはあって、、、「イベント数日前はテンションが変だった」から、かな。 そんな状況でイベント日の前々日に部数キメて刷った。 締め切りもイベントも一緒に迫ってくる。 そりゃー、変なテンションに飲まれても不思議じゃない。 だから「フィーリングで、ざっくり頒布数は80部くらい?」とか決めちゃうのだ(※1のところ)。 ・・・これは、印刷所への入稿でも同じかもね? いくら割り増しすればギリギリまで執筆できる、とは言え、そういうテンションで部数を決めちゃ、少なくとも素人はダメだ。 きっとたぶん。

その他の要因について

今回の考察は「同じコンセプトなら、係数は変わらん」という前提に基づいている。 実際のところはある程度は異なるし、今回の薄い本では前回までと比較して「需要は凄く狭い」という自覚があった。 自分では気に入っているけど、これを欲するエリアに居る人は少ないだろう、って思ってた(通過点だと思うので)。 なので、その分も係数に入れるべきかもしれない。今回は考慮してないけど。

他の外的要因として、「客層が変わった」というのはあると思う。 正確には 「サークル数が大きすぎて事前チェックも当日のリアルタイムチェックも、全数はしきれない。なので、買う側の行動パターンが変わった(変わらざるを得ない)」 と言うべきかもしれない。 これの影響度は不明。だれか「それっぽく」推しはかれる方、居たりしますか?

全体としての感想

頒布数の観点では爆死して悲しみ(・_;)、なのだけれど。 でもイベント参加自体には「満足感」を抱いているのが、自分でも不思議。 新刊コピー本は、自分で読み返して「私はこういう本が欲しい!」と思えるものが書けたし、 購入した本も「読むのが楽しみ」(未だ1冊も読めてないのはヒミツでw)と思えるものをGet出来た。

ただ、、、TLの戦利品報告を見ていて「え、そんな本もあったのか?!」と思う率は、前回よりも高いかなぁ。 母数が多いので絶対値が上がっただけかもしれないが。あと、 会場内での移動が大変で「見えてるんだけど辿り着けない・・・」で消耗した。。。(o - _-)o

最後に、「キンコーズでコピー本作成ならギリギリまで執筆出来るぜ!」は止めましょう。 これ重要。ダメ、絶対。

なんにせよ、イベント自体は楽しかった。 技術書典5を開催してくれた運営の方々、足を運んでくださった方々、 薄い本を手に取ってくれた方々、打ち上げ含めてF2Fで話せた方々、ありがとうございました!

技術書典5_撤収後.jpg.jpg
posted by ほしまど at 12:52| Comment(0) | 日記